ギャラリーに泳ぎ始めたマッコウクジラは16メートルの成体をイメージした大きさです
17期生是恒さくらさん 国際芸術センター青森ACAC
「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」に参加中!
国際芸術センター青森 4月20日 初回刺繍カフェ
Exhibition “currents / undercurrents : Bringing together the endless flow” at Aomori Contemporary Art Centre has opened!
青森県とそのまわりの海で探ってきた鯨やイルカにまつわる伝承や、鯨と人の関わりの歴史への探究の日々が、各地で巡り合った鯨たちの物語に重なっていきました。
ACACで青森市内から集めてもらった着物やハギレを使い、藍で染め、共同制作に参加してくださった方々と刺繍をほどこした鯨の体。参加者のみなさんはそれぞれ得意な手芸の技法を生かしたり、久々の縫い仕事・初めての縫い方に取り組んでくれました。大きな鯨の体の上にちりばめられた刺繍は一枚一枚は模様のように連なる物語の一場面です。
青森で培われてきた、使い込まれた布を縫い合わせたり織り直して活かしていく技に魅かれ、集まった古布から構想を始めた今回の作品。津軽裂織伝統工芸士の村上あさ子さんに習った裂織で縁取った鯨の頭の中は、網の目のようなパッチワークです。私がこれまで各地で出会ったマッコウクジラたちの物語を縫い取り、表裏に対となる2編の詩を綴りました。
手仕事によって布がその形や役目を変え続けるように、過去から現在まで大きな流れの中でうつろってきた鯨たち、イルカたちの物語を縫い合わせ繋げていこうと制作を進めてきました。
キュレーター:慶野さん、技術員:木下さん、共同制作参加のみなさん、設営作業参加のみなさんに感謝します。
6月末までの前期会期中は月2回ほど刺繍カフェを開きます。刺繍カフェに参加する方々の刺繍も鯨の体に縫い加えていきます。展覧会とあわせてぜひご参加ください。
初回は4月20日(土)です。
詳細はこちらから
是恒さくら 共同制作/刺繍カフェ「大きな鯨の小さなかけら」
本展は、青森県内にある5つの美術館、アートセンターが連携したプロジェクトAOMORI GOKANの展覧会の一つです。青森市、弘前市、十和田市、八戸市で開催される各展覧会も楽しみです。みなさまぜひ巡ってみてください。
青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)
「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」
前期:2024年4月13日~6月30日 後期:2024年7月13日~9月29日
参加作家 Jumana Emil ABBOUD(ジュマナ・エミル・アブード)、青野文昭、岩根愛、是恒さくら、光岡幸一、中嶋幸治、鈴木正治、Jasmine TOGO-BRISBY(ジャスミン・トーゴ=ブリスビー)、Robin WHITE(ロビン・ホワイト)ほか 会場構成 山川陸 キュレーター 慶野結香
プログラムはこちらから
#embroidery #whale #exhibition #aomorigokan #刺繍 #鯨 #展覧会 #青森
、